不規則な食生活や生活習慣は疲れが取れにくい身体になりやすい
朝、目を覚ました時、身体が重く、ベッドからなかなか起き上がれないということはありませんか?
もしそう感じることが多いなら、相当疲れが溜まっている兆候です。
不規則な生活習慣が身に付いてしまうことは、 疲労を抱えやすく、かつ体調不良になりやすい体質を作り出すことにつながります。
また、ストレスは自律神経も乱すため、心身の緊張が長く続く状態になってしまい、リラックスさせて体の疲れや不調を回復する神経が、はたらきにくい環境になります。
知らず知らずのうちに溜まっていく疲れは、うつ病に代表される精神疾患や、慢性疲労、不眠等、身体に様々な症状をおよぼします。
年齢を重ねると疲労回復のメカニズムが関係しています。老化が進行すると、疲労回復に役立つFR(疲労回復因子)の反応が鈍くなってなかなか疲れが取れないと言われています。
疲れには「疲労因子FF」という物質が関わっています。
体内で疲労因子FFが増えると、 それに反応するように体内には疲労回復物質FRが出てきて、 疲労因子FFによって傷つけられた細胞を修復してくれるのです。
しかし残念なことに、加齢とともにこの疲労回復物質であるFRの反応は鈍くなって、なかなか疲れが取れないという状態に陥ってしまうのです。
肉体的な疲れは分かりやすいのですが、脳の疲れは意外と認識できないことがあります。
たとえば、大好きなスポーツに打ち込んだり、気心の知れた友達と夜通し遊んだり、といったような場合です。
そうなると疲れ知らずで頑張り過ぎてしまうため、結果としてなかなか疲れから回復できないという負のスパイラルに陥ってしまいます。
逆に、体は大して疲れていなくても、大嫌いな作業をしたり、気の合わない人とがまんして話したり、といったときにはどっと疲れを感じます。
メンタルの不調が疲れが取れない事態を招く!
何をしても疲れが取れない原因は、あなたが抱えているそのストレスのせいかもしれません。
同じ環境下で同じようなストレスを受けても、ストレスの影響を受けやすい性格・気質と、影響の少ない性格・気質があります。
何事においてもマイナスに考えてしまい、他人の他愛の無い言葉に過剰に反応してしまう性格の人は要注意です。
ある研究では心配性の性格だと脳が忙しく動き回ることが分かりました。
忙しく動いているのであれば、仕事ができそうなものですが、「不安」「心配」で脳を使っているため、だんだん脳は疲れてしまい、その結果疲労感やミスが多くなるのだとか。
性格的には、真面目な人、頑張り屋、完璧主義者、感情をあらわにできないタイプの人などは要注意。
こういう性格の人は、物事にとらわれやすく、ひとつの事に徹底的に取り組み、どんなに疲れていても弱音を吐きません。
こだわりが強く、がんばりすぎてしまう、といった性格の人はストレスをため込みやすく、疲れなりやすいといわれています。
何事においても几帳面で細かい性格の人も疲れやすく、心労を溜め込んでしまいます。
何気ない習慣が、疲労しやすい心身をつくり出している?