■セルフ式のガソリンスタンドで目にする「静電気除去シート」
セルフスタンド来たら初老のババアが静電気除去シートを何度も押しながら「音もならんし壊れとる!」と言って店員を呼んでた pic.twitter.com/E1hC76WCqy
セルフ式のガソリンスタンドでは、ガソリン給油機に「静電気除去シートに触れてください」と表示されています
「静電気除去シートに触れてください」などと、給油ノズルを手にする前に音声で案内されることもあります
誰でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
■これは、火災予防に大きな役割を果たしている
総務省消防庁によると、年に数件ですが、火災事故が発生していている
最悪の場合、火だるまになる可能性だってある
■静電気によってガソリンに引火して火災に繋がる場合がある
特に冬場は静電気が発生しやすく、車のドアに触れた瞬間に”パチッ”と音がなり、手に痺れが走ることも珍しくない
この静電気の火花が原因で、給油口から出てくるガソリン蒸気に引火する事故が発生する恐れがあります
ガソリンはとても気化(蒸発して、気体になること)しやすく、ちょっとした火が燃えうつり、火災が起きてしまう可能性がある
■静電気除去シートに触れることで安全に静電気を逃がすことができます
静電気除去パッドはアースにつながっているので、手を触れると体にたまった静電気がアースを伝って逃げていきます
人体に帯電した静電気を抵抗の加減をしながら(一気に放電すると金属を触った時のようにスパークするため)地上へと静電気を逃がす仕組みになっています
火花を散らすことなく、優しく電気を放っておくことで、静電気による火花の現象を防ぎ、火災を予防してくれています
■ちなみに、どのくらい触れば静電気を逃がせるの?
静電除去シートにより、静電気が放電する時間は一瞬ですので、静電除去シートに長くタッチする必要はありません
なので、「静電気除去パッドにしっかりと触る」くらい の意識で大丈夫
静電気除去シートを見ると、手のひらをタッチするかのようなマークになっています。手のひら全体や指先どちらでも大丈夫です
■改めて、ご自身で給油する際は注意しましょう
ガソリンは-40度という温度でも静電気火花などにより引火する非常に危険な燃料です
給油する前には、給油機に付いている「静電気除去シート」などに触れて、必ず静電気を除去しましょう