■現代は何かと忙しい
忙しい現代人にとって、ペースを変えるのはあらゆるシーンで難しいこと
育休問題や、その後の職場復帰、さらには保育園問題と働くお母さんを取り巻く環境は非常に厳しく
「夫婦の会話がない」「旦那(妻)と話すことがない」というのは、よく聞かれる夫婦の悩みのひとつ
■それ故、親子の対話も減少傾向にあるという
親が共働きで帰りが遅かったり、子どもが自室で過ごす時間が増えたりと、昨今親子の会話時間は減少傾向。
平成18年においては,平日の親子の接触時間が「ほとんどない」とした父親が23.3%,おおよそ4人に1人という結果となっています(図1)。また,母親においても,父親ほど顕著ではありませんが,おおむね同様の傾向が
■親子においてはこの対話の重要
ご飯のときも、移動中や外出先でも、家族で一緒にいるのにそれぞれが自分のスマホにくぎ付けで、目も合わさず、会話ひとつしない。そんな日常になっていませんか
子供の性格や考え方を形成していく過程において、幼少時代の親子の関係づくりはとても大切
「対話」とは、心と心が向き合った会話のことです。親子が心を通じ合うだけでなく、対話によって育てられる能力がいろいろあります。
■双方向のコミュニケーションでしか育たないものがある
思考力や表現力、判断力や想像力は、双方向のコミュニケーションを通じて鍛えられるものであり、与えられた教材を言われたとおりにこなすだけでは絶対に身につかない
身近な出来事に「なぜ?」「どうやって?」と感じたとき、家族で対話をしながら自分なりの考えを整理し、まとめ、決めていく。
大人も最初からペラペラと話をできたわけではありません。少しずつ言葉を習得して、会話を重ねていくことで、話すことが自然になっている
コミュニケーション能力を高めていくことができます。
■コミュケーションの向上は武器になる
コミュニケーション能力が高いと、相手からまた一緒に話したいと思われるような関係になることができます。
ビジネスの現場では対話力が求められ、教育現場では、「主体的、対話的で深い学び」が重要視されている。
家族間のコミュニケーションが不足してしまうと、不登校やひきこもり、うつ病や離婚別居など、様々なトラブルの原因になってしまいます。
■子どもとの対話は何を重視するようにしたらいいのか
親と一緒に遊ぶ子どもの方が社会的スキルが高く、仲間と関われるという研究結果がある
まずは子供目線で一緒に遊ぶということを意識します。
「あ」相手の顔を見ながら「い」いつも話の順序に気を付けて「う」頷きながら(無反応で聞かない)「え」笑顔で(笑顔の方が相手も話しやすい)「お」終わりまで話を聞くこと(最後まできちんと聞くことが大切)
「話を中断しない」です。人と話をするときは、よほどのことでないかぎり、話を中断してはいけない