◆『父の暦』(谷口ジロー)
父が死んだとの連絡を受けた陽一は、郷里の鳥取に帰ることになった。十数年ぶりの郷里はすっかり街並みが変わってしまい、なかなか郷里に帰ってきたという実感が湧かない。それでも実家に近づくにつれ、記憶にある景色が目につくようになってきた…。
本棚を整理していて久しぶりに手に取ったこの本。読み始めたらすぐに胸が一杯になってしまった。傑作ですよ谷口ジロー著「父の暦」。東京で働く主人公が父の死の知らせをうけて鳥取に帰郷、お通夜の席で父の人となりを知るという物語ですが、いやもう泣けるのなんの。この季節特に胸に沁みました。 pic.twitter.com/au0xoprIQ9
谷口ジロー『父の暦』読了なう。郷里鳥取への具体的な郷愁に、父親へのわだかまりを想像した抽象を被せてある、谷口の最高傑作と賞する読者も多い作品。傑作である。 pic.twitter.com/DQVRDLjJVu
◆『のんのんばあとオレ』(水木しげる)
水木しげるが鳥取の境港で過ごした少年時代のエピソードを綴った『のんのんばあとオレ』。水木しげるの「妖怪の師匠」として知られる「のんのんばあ」。水木家に乳母として出入りしていた彼女は、不思議なものを感じる能力があり、しげる少年にお化けや妖怪の話を語って聞かせた。
再読してしまいました。しかも2回も。
2013年の小生の書評メモですが、再掲します。
漫画:のんのんばあとオレ (講談社漫画文庫) 水木 しげる
水木しげる漫画の中で最高傑作だと思う。水木しげるが自身の幼少期を描く。… fb.me/4dgNuMNQI
◆『PLUTO』(浦沢直樹)
手塚治虫「鉄腕アトム」の1エピソードをリメイクした作品で、人間とロボットが共存する独自の世界観を現代的なアレンジで描いている。原作の主人公「アトム」だけでなく、刑事ロボット「ゲジヒト」の視点を交えたドラマなどが見所。
11:PLUTO
引き続き浦沢直樹先生の作品。
鉄腕アトムの「地上最大のロボット」のリメイク。
まさかのゲジヒトを主役とした始まりに驚愕した思い出。
ゲジヒトの最後には泣いた。
浦沢先生らしくロボットと人間の関係性や感情とは何かを緻密に描いた傑作。 pic.twitter.com/zuQZZI5VtO
鉄腕アトムの地上最大のロボットを浦沢直樹先生が現代に甦らせた作品。登場するロボットがみんな優しくて泣ける。手塚治虫先生の偉大さを再認識出来る、日本人なら読むべき傑作漫画。
PLUTO プルートゥ pic.twitter.com/JRabkjrlmT
◆『乙嫁語り』(森薫)
美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……?シルクロードの生活文化。馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きるキャラクターたちの物語!
3.乙嫁語り
19世紀、ユーラシア…まだまだ放牧民もいる中、ロシアの脅威が台頭しつつある時代。少年は8歳も年上、20歳の妻を娶る。少年の名はカルルク。そして、花嫁の名はアミル。二人の心の交流を軸に、壮大にして緻密な当時の世界を描き、そこに生きた女性たちの強さと美しさを魅せる大傑作です! pic.twitter.com/VMwv2oIx2L
19.乙嫁語り/森薫
ストーリーが最高なのもイラストの細部まで書き込みが凄まじく狂気じみていて凄いのも周知であろう傑作。どのエピソードも素敵ですが岩山の女王と姉妹妻が特に好き。
◆『ちいさこべえ』(作:望月ミネタロウ 原作:山本周五郎)
火事で実家の工務店「大留」が焼け、両親をなくした若棟梁・茂次は、大留再建を誓う。そこに、身寄りのないお手伝いのりつ、行き場を失った福祉施設の子供達が転がり込んできて…山本周五郎の名作時代小説「ちいさこべ」を望月ワールド全開で新解釈する挑戦意欲作!