▼可愛い男の子に心が揺れる主人公を描く!
作者:桃栗みかん
岡本和臣は恋人のつぐみを追うかのように同じ高校に入学し、中学から続けていたバスケ部に入部する。
和臣は同時にバスケ部に入部した小泉と出会い、彼のことがどんどん気になってきてしまう。
笑えてジーンと感動も出来て、一冊に内容がぎっしり詰まった素敵な作品でした
BLで良く取上げられるテーマの1つに“恋愛はいつか終わるが友情は永遠”ってのがあり、個人的にそれについては極めて懐疑的なのですがこちらの作品では押し付けがましくなくサラッと描かれていたのが良かったなぁ、と思いました
▼ダークなBL漫画
▼三角関係を描いたBL物
作者:彩景でりこ
拾は幼なじみのタケと“物"でも“人間"でも“好きなモノ"は何でも共有し、拾の好意にタケはずっと応えてきた。
ミネは拾に恋焦がれるあまりに二人を受け入れていたが、絶妙なバランスで成り立っていた三人の関係はそれぞれの想いの微妙な変化によって少しずつ崩れていった。
悪意なく何でも幼馴染みのタケちゃんと別け合う拾(ひろい)と、拾が好きすぎて3Pを嫌々受け入れるミネ。この三人のギリギリ均衡を保つ心理劇が面白い
この作品、心と身体のベクトルが、良いバランスで描かれていますね
其々が相手に向ける感情はてんでバラバラなのに、お互いを半分こにすると言う事を受け入れるだけで崩れる事の無い三角形が完成されるのが面白い
▼ギャグ満載のBL漫画
作者:毛魂一直線
男子校・私立シリカゲル学園は各界の令息が通う学校だった。
そんな御曹司たちの憧れの的で眉目秀麗な生徒会長・大和御門はたまたま入学式で根暗な新入生・根崎春の笑顔を見た。
それ以来、大和は無口で物静かな根崎のことが木になって仕方がなかった。
1ページ毎にネタが詰まっていて、終始笑ってしまいました
ベースはギャグだからちょこちょこ笑わせてくれるし、その分真剣なシーンはすごくグッとくる
初っ端からシュールなギャグで始まった作品。以降もシュールなシーンだらけだけど、このジャンルではいっそ清々しいくらいのシュールさ
▼切なくて泣ける!
作者:梨花チマキ
時は江戸時代。
入れ墨彫り師である桐生の夢はみんなに喜ばれる美しい浮世絵を描くことだった。
そんな桐生に、ある日、一晩百両の超売れっ子男花魁である白鷺の刺青を彫る仕事が舞い込んできた。
白鷺の夢は愛する人と添い遂げることだった。
エロ描写はサラッとですがストーリーが良くて思わず泣いてしまいました…
2人の純粋で真っ直ぐな愛に心打たれて、何回も読み返しました!
読み出してすぐ切ない展開なんだろうなぁと思っていたけど最後はボロボロ泣きました。でも切ないだけで終わらなくて読み終わってすごく気持ちがいい物語でした!
▼SF要素ありのBL物
作者:座裏屋蘭丸
マキの元にヒューマノイドのアラタがやってきた。
アラタは容姿と記憶の一部をコピーしたハイスペックな愛玩タイプであり、最初に見た人間を好きになり依存するすりこみ機能付きだった。
マキは愛情を示すアラタを嬲るように抱く。
アラタは涙目で 「ちゃんと愛して欲しい」と訴えるが、マキの心には決して融けない「永久凍土」があった。
内容もすごくしっかりしているし描写もエロくてキレイで読み応えがありました!
絵が綺麗、話が面白い(背景も心情の変化も自然)、エロもしっかり、最後はやっほいラブラブの非の打ち所のない漫画!
BLというジャンルで括る必要のない、普遍的な「人間の愛情」を描いた素晴らしい作品です