□新しい働き方の1つである「テレワーク」
テレワークとは、情報通信技術を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。
テレ=teleは、離れた所を意味する言葉。その「テレ」と「ワーク」を組み合わせた造語であるテレワークは、言葉の意味そのものは「リモートワーク」とほとんど変わりません。
簡単には『仕事に最適な場所・空間を自分で選択できる働き方」と言うことができるでしょう。
□導入している企業は意外と少ない
レノボ・ジャパンが行った調査によると、テレワークを導入している企業は、たった10%にとどまっていることがわかりました。
テレワークが政府主導で推進されていますが、労務管理や情報漏えい問題の不安などからなかなか導入に踏み切れない企業が多いようです。
また、テレワークが普及していない実態として、勤務先企業に制度がないことが挙げられています。
□ただ、新型コロナウイルスの影響で徐々に広まりつつある
アフロ
A Guess employee posts a closed sign during the global outbreak of coronavirus (COVID-19) in Santa Monica, California, U.S., March 16, 2020. REUTERS/Lucy Nicholson (United States) by 写真:ロイター/アフロ
子育て中の女性や定年退職した高齢者の就労促進のため、勤め先以外でも仕事ができるように、経済界を通して各企業に呼びかけています。
オリンピックでは国内外から観光客が集まり交通混雑が予想されるため、早急に対策を進めないと、大きな混乱を招くことにもつながるでしょう。
そして、新型コロナウイルスが猛威を振るって今、出社や通勤を控えることが推奨され、テレワークが広まっている。
□仕事の効率化、生産性の向上などが期待できます
営業職にモバイルワーク型のテレワークを導入することで、移動時間などの時間の効率のアップや集中力の向上により、生産性を向上させることが可能です。
特に都市部では、通勤ラッシュによるストレスがなくなることによるメリットも無視することはできません。通勤で疲弊することなく仕事にすぐに取り掛かれます。
テレワーク制度を整備している企業は従業員満足度が高い結果になっています。
□障害となるデメリットもたくさん…
また、業務への実際の取り組み方を目視できないため、人事評価も複雑となります。
テレワークの導入にあたり、業務量の管理や、業務ログを管理するツールの導入なども検討する必要がでてくるでしょう。
□セキュリティ面の心配も
ルーターの乗っ取りによってウィルスが侵入し、機密情報が漏えいする。また、ネットワークに接続された複合機や監視カメラが攻撃されることもあります。
会社から離れた場所へデータを持ち出し、情報ネットワークを通じてデータをやりとりするため、外部への情報漏えいのリスクが高くなります。