◆最近、読書していますか?
最近読書していますか?
先日、お笑いコンビのピース又吉さんが芥川賞を受賞したことが大きなニュースになりました。
普段は本を読まない人でも、このニュースをきっかけに読書に興味が湧いたという人は少なくないのではないでしょうか?
お笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんが、処女作『火花』で芥川賞を受賞というニュースは、衝撃的でしたよね。
大人になると、なかなか小説などを読む機会も減ってしまいます
最近本を読んでいないなというひとも、これをきっかけに読み始めたというひとがいるのではないでしょうか。
◆読書とは文字という記号を読むことで行われる心理的活動
本は基本的に文字の羅列にすぎません。
しかし、その文字の羅列を人間の心が意味のあるものにしています。
その結果、読書を通じて人の心理にはどのような影響があるでしょうか?
記号である文字の羅列を、人間の心が高度な機能で意味のあるものにまとめあげ、その中に独自の世界を作っている。
あなたの心に残る一冊は、どんな本ですか? その一冊は、あなたにどんな影響を与えたでしょうか?
▼読書をするとストレスを解消できる
本を読むことはストレス解消に効果的です。
サセックス大学のデイビッド・ルイス氏が行った調査では、読書とストレスの関係が検証されました。
読書・音楽・コーヒー・テレビゲーム・散歩といったストレス解消法の中で最もストレス解消に効果が高いのが”読書”なのです。
心拍数などから読書・音楽視聴・1杯のコーヒータイム・テレビゲーム・散歩それぞれのストレス解消効果を検証
読書は68%・音楽試聴は61%・コーヒータイムは54%・散歩は42%・テレビゲームは21%ストレス解消効果が現れたそうです。
昔から、ストレス解消としてよく行われている方法の中では、読書が最も効果がある事が実証されました。
しかも、静かな場所で読書をした場合、たった6分で60%以上のストレスを軽減することが分かっています。
▼読書に熱中すると登場するキャラクターに性格や行動が似てしまう
オハイオ州立大学のジェフ・カウフマン氏らの研究によると、人は読書に熱中することで本の登場人物に性格や行動が似てしまうんだとか。
本の中の登場人物に感情移入してしまうことはありますが、実際に自分の行動や考えにも影響を与えているんだそうです。
オハイオ州立大学のジェフ・カウフマン氏らがこんな研究をしています
人は読書に熱中すると、その読んでいる物語に登場するキャラクターに感情移入し、自分の性格や行動が、その登場人物に似てしまう
研究では、選挙の投票について書かれた本を読んだ人は、違う物語を読んだ人よりも、投票に行く確率が高くなるということなどが明らかになりました。
読んだ物語の内容が自分自身の行動や考えにも大きな影響を与えることが、明らかになったということなのです。
▼”フィクション”を読むと共感能力が高まる
人は本を読むと架空の人物の感情や考え方を知らず知らずのうちに取り込んでしまう。
ヨーク大学の心理学者レイモンド・マール氏の研究では、フィクションを読む人は共感能力が高く、自分とは違った意見を受けられることがわかったんだそう。
これは共感力が高い人が読書好きなのではなく、読書を通じて共感力が高まったといえるそうです。
人は本を読むと、その本に登場する架空の人物の感情や考え方、信念、会話をしているときの返答などを知らず知らずのうちに取り込んでしまう。
カナダのヨーク大学の心理学者レイモンド・マール氏らの研究では、本をよく読むひとは共感能力が高く、自分とは違う意見や信念を受け入れられるということがわかっています。
“フィクションを読む人のほうが共感能力が高く、自分とは違う意見や信念を受け入れられる”という結果がでました。