■みなさん、就寝時にこんな経験ありませんか?
寝ようと思って布団に入ると、脚がむずむずしてなかなか寝付けない
夜、布団に入ると足がムズムズする何とも言えない不快感に悩まされるといったことはありませんか?
■このような症状は「むずむず脚症候群」と呼ばれています
むずむず脚症候群とは、寝入りばなに脚を無性に動かしたくなる衝動や脚に虫がはうような感覚・ピリピリ感を覚える症状を指します
子供から大人まで全ての年齢で起こりますが、特に60歳代から70歳代、男性より
女性に約2倍多くみられます
■むずむずするような脚の違和感に襲われる
ふくらはぎの深部などを虫が這うような、あるいはくすぐられているような、ほてったような感覚がし、脚を動かさずにはいられないことが主症状
脚が熱い、ほてるといった症状、さらには痛みや冷えといった症状を訴える方もいます
あしを動かしたり、軽くたたいたりすると、不快な症状が軽減したり、消失したりします
■これが原因となって不眠に悩む人も少なくない
夕方から夜間にかけて症状が強くなるため、しばしば不眠と関連します
「入眠障害(眠りにつくことができない)」「中途覚醒(夜中に目が覚める)」「熟眠障害(ぐっすり眠れない)」などの睡眠障害の原因となり、日中仕事や家事に集中できないなど日常生活に大きな支障をきたすことになります
■むずむずを引き起こす原因は
むずむず脚症候群は原因が特定されていない特発性(一次性)と、他の病気や薬が原因で起こる二次性があります
むずむず脚症候群は鉄欠乏性貧血の人に多く、生理出血の多い人や妊婦に起こりやすいことや、人工透析を受けている人にも多いことがわかっています
神経伝達物質であるドーアミンの機能低下、中枢神経における鉄分の不足による代謝の異常脊髄や末梢神経の異常、そして遺伝的な要素ではないかと考えられています
■対処法は?
鉄分を積極的に摂る
鉄欠乏が症状を引き起こす原因のひとつと考えられていますので、鉄分豊富なレバーやホウレンソウ、あさり、いわしなどを積極的に取りいれ、バランスの良い食事を心がけましょう
生活習慣を見直す
睡眠の環境を整えたり、症状を起こしやすいアルコールやカフェインの摂取や喫煙を控えたり、規則正しい生活をするなどのアプローチにより、軽症の場合は症状が改善することもあります