迷走神経反射とは…
迷走神経(副交感神経に含まれる体を休める神経)反射が起こる=体を休める神経が過剰に反応すること
精神的・肉体的に、強いストレスや激しい痛みが加わったとき、それが引き金となり『迷走神経』が刺激され、腕や脚にある末梢血管が広がってしまうんです。
すると、血圧が急に下がり、脳へ行く血液が少なくなるので、意識を失うことがあります。この症状を『迷走神経反射』と言います。
迷走神経反射が起こりやすい状況
特に、寝不足気味で長時間満員電車の中で立っているという患者さんが初診することが多いです。
他にも注射が苦手な人が、その恐怖や痛みによって急激に心拍数が上がりそれを抑えようと迷走神経が過剰反応し、倒れるケースもある。
また、一度でも迷走神経反射の症状を経験したことがあると、「また同じようになるかも」という不安感で、引き起こしやすくなったりします。
迷走神経反射の症状
患者さんの多くが、発作直前に、腹部の不快感、頭痛、めまい、吐き気や嘔吐(おうと)、腹痛、冷や汗、顔面蒼白といった前触れ(前駆症状)を感じていることが特徴的です。
前兆(前駆症状)を過ぎると一時的な意識消失に至ります。状況によっては、意識消失をきっかけに転倒し、外傷をきたすことがあるので注意が必要です。
失神の前兆は、失神の30秒から数分前に起こり、ただし、3分の1の人は何の前兆もなく、失神が起こります。
幼い頃から酷い腹痛になると、目の前真っ黒、脂汗と吐き気、耳鳴り、トイレに座ってられずたまに失神→猛烈な悪寒。死ぬほど痛かった陣痛よりも辛くて毎回死ぬかと思う。病院でも異常無し。
大人になり「迷走神経反射」の存在を知りました。自分だけだと思っている方がいたら、ここにもいますよ。↓ pic.twitter.com/j29f7pQcbr
年に2回くらいあるんだけど、突然の腹痛。いつもは30分位で治まるのに、昨夜は激しい腹痛にどっと冷や汗と吐き気で1時間以上苦しんだ。意識失うかと思うくらい痛かった。救急車呼ぼうかと思ったくらい。心配になったから今日仕事休んで病院へ。迷走神経反射というものとの事。ほんと痛かった。もう嫌。
血管迷走神経反射はツライ。
「すぐに治まる」って分かっているけど、毎回「これは死ぬ…」って思いながら瀕死の子馬みたいにじっと耐えるしかないし、数分後には何事もなかったかのように回復するけど、顔面蒼白or土色で汗だくのゾンビみたいになっててHPもMPもゼロである。
迷走反射性失神の治療方法はない
血管迷走神経性失神には特別な治療法はありませんが、再発予防のために、原因となりやすいこと(脱水や長時間立っていること、飲酒、塩分制限など)を避ける指導が行われることがあります。
脳貧血であれば数十秒程度で意識が戻ってくるのですが、全然意識が戻らない場合や明らかに様子がおかしい場合などは、他の病気が原因で意識がなくなった可能性がありますので救急車を呼んでください。
失神を回避するためのコツ
また、横になれない場合は座って回復を待つだけで血圧が急激に下がることを防いでくれ、転倒することもなくなる。
電車では、足をクロスしておしりに力を入れると足の血液が上昇して失神を防げるという。
立ちくらみを起こしやすい人は、急に立ち上がるのではなく、かかとの上げ下げなど、ふくらはぎや太ももの筋肉を動かしてから、ゆっくり立ち上がりましょう。