今、じわじわ広がりつつある『ウィンターブルー』
今、「ウインターブルー」ともいわれる「冬季うつ病」がジワリ、ジワリと注目されるようになってきた。
日本人の10人に1人はウインターブルーといわれているだけに、あなたもその1人である可能性は極めて高い。
ウィンターブルーって何?
季節によって気分が低下する症状を「季節性感情障害(Seasonal Affective Disorder)」といいます。
ウインターブルーは秋や冬頃からうつ病に似た症状が現れ、春になると改善していくことが特徴です。
●冬になると睡眠時間が長くなる。
●冬になると気分が憂うつになる。
●冬になると仕事のミスが目立って多くなる。
●冬になると外に出るのが億劫になる。
●冬になると食欲がアップする。
●冬になると甘い物やうどん、そば、ラーメン、ご飯といった炭水化物を好む。
以上の項目には、すべて頭に「冬になると」という条件がついている。これがウインターブルーのウインターブルーたるところだ。
気分が落ち込むだけでなく、体がだるいなどの倦怠(けんたい)感、長時間睡眠をとっても眠い、などの症状が現れます。
重症化すると毎年発症・慢性化・自害などの危険性がある
ウィンターブルーになる原因は?
ウインターブルーの発症時期は、10月から3月
一般的なうつ病の場合はストレスなどが原因として挙げられますが、ウィンターブルーの場合は、冬に向け「日照時間が短くなること」が原因と考えられています。
日照時間が短くなると、神経伝達物質の「セロトニン」が減少するのだそう。
セロトニン神経系によって調節されている中枢機能は、摂食行動や睡眠・覚醒、情動、認知機能まで多岐にわたるといいます。
そのため、「セロトニン」が減少すると、過食や過眠、気分障害などが起こってしまうのだとか。
改善する方法ってあるの?
まずは太陽が出ているときを見つけたら、積極的に外に出て太陽光を思い切り浴びてみましょう◎
ちょっと寒いかもしれませんが、できたら服の上からではなく肌で直接太陽を浴びるのがベターです。
太陽がなかなか顔を出してくれない…そんなときは、人工的に光を浴びるように照明の工夫をしましょう。
部屋の照明を普段使っているものから明るいタイプに変えるのが手っ取り早いですが、もしもウインターブルーの症状がひどい場合は医療機関に行くと高照度光照射装置を使った治療をしてもらうこともできます。
冬の寒さに加えて睡眠不足など、体がストレスにさらされると、それに対抗して副腎皮質から抗ストレスホルモンが分泌されます。
このホルモンは、血圧を上げ、血中の糖分をふやし、エネルギーを燃やすことで体を活性化させてストレスに対抗します。
このホルモンの生成に欠かせないのが、柑橘類に多いビタミンC。
ストレスに立ち向かうためにも、フルーツでビタミンCをたっぷり補給してください。
食事にバナナを加える事もおすすめです。
バナナに含まれるトリプトファンは必須アミノ酸のひとつ。