◆1.都市部の緑化を提唱するビル『垂直の森』 @イタリア
ミラノのPorta Nuova(ポルタ・ヌオーヴァ)地区に、木々にあふれるユニークな高層マンションが誕生。
これは「Vertical Forest(直立した森)」と呼ばれており、イタリアの建築家Stefano Boeriさんがデザインしたもの。
イタリア人建築家ステファノ・ボエリ(Stefano Boeri)氏の建築設計事務所「Stefano Boeri Architetti」が担当。2009年から建設プロジェクトが本格的にスタートし、2014年10月に竣工したもの。
ボスコ・ヴェルティカーレBosco Verticale=垂直の森という名前で、地上26階建て、高さ110メートルの「Torre E(タワーE)」と、地上18階建て、高さ76メートルの「Torre D(タワーD)」から成る、ツインタワー。
使用された樹木は大型が480本、中型が250本、灌木が5000本にのぼる。
枝のない植物(草など)は11000本用意された。
建物の南側と北側では日照時間や風向きも異なるため、植物学者を交えて2年にわって最適な樹木の選択が行われた。また大量の土が建物に乗せられることになるため、通常の土では荷重オーバーになってしまう。このため重量が半分以下の特殊な土が用意されたという。
・目的はヒートアイランド現象の軽減
無機質になりがちな高層マンションに、緑あふれる森をもたらし、ミラノの街から排出される二酸化炭素などを吸収する役割も担っている。
夏は葉が日光をほどよく遮り、冬は葉が枯れることで日光を通すという、ごく自然で当たり前のサイクルを「空調」として活用。
シカゴで開催された2015年世界最高の高層ビルを選ぶイベントで、栄えある1位を獲得した。
◆2.プレハブに草を生やして完成する『ホビットの家』 @アメリカ
自然に溶け込みながら、環境に配慮しつつ、J・R・R・トールキンの描いたファンタジー世界の住人となれるホビットの家。
米フロリダ州に本社を置くグリーン・マジック・ホームス社の組み立てキットを購入すれば、自由自在にカスタマイズできるホビットの家を簡単につくることができる。様々な環境の場所に建設できるという。
Green Magic Homes
http://www.greenmagichomes.com/main.php
・手軽に低予算で建てられる
あらかじめ成型したプレハブの外壁に植物を植えて完成、というシンプルな工程。繊維強化ポリマーでできたプレハブの外販でできているため、雨風にも強い。マグニチュード10の地震にも耐えることができ、砂漠や雪国での居住にも対応できる。
最短で3日で組み立て完了。お値段も182万円から。
Green Magic Homeseによると、この土台は環境に配慮した強化素材でできていて、紫外線や気象変化への耐久性も高い。
部屋の中も意外に広くて快適そう。小さなキッチンに居間、ダイニングなどを備え、書斎やゲストハウス、スタジオスペースとして使うこともできる。
◆3.波打ち際の小さな石の家 @ノルウェー
ノルウェーのでポテンショ(Lofoten)地域に位置する歴史的な建物。
1900年代初頭に建てられ、その地域の典型的な生活フォームを含む建築物。
◆4.曲線美を追求したマンション”森の螺旋” @ドイツ
ドイツのダルムシュタットという街にあるのが曲線美が美しいマンション「森の螺旋」。