インフルエンザが例年より早めに猛威を振るっている
例年12月頃から流行するインフルエンザが、今年はかなり早くから流行の兆し。
感染すると重症化しやすい高齢者のかぜ・インフルエンザ対策も急ぎたいところだ。
注意すべき感染症はインフルエンザだけじゃない!?
毎年秋ごろから春先にかけて流行することが多く「冬の3大感染症」とも呼ばれています。
冬に発症しやすい!ノロウイルス
ノロウイルス感染症は、乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層に急性胃腸炎を引き起こす、ウイルス性の感染症。長期免疫が成立しないため何度もかかります。
主に冬場に多発し、11月頃から流行がはじまり12〜2月にピークを迎えますが、年間を通して発生します。
原因ウイルスであるノロウイルスの増殖は人の腸管内のみですが、乾燥や熱にも強いうえに自然環境下でも長期間生存が可能。 感染力が非常に強く、少量のウイルス(10〜100個)でも感染・発症します。
発熱は約37〜38℃の軽度で、大人では吐き気や腹部膨満感といった症状が強いようです。発症後、通常であれば1〜2日程度で症状は治まります。
2歳までの子供はほぼ100%感染!?RSウイルス
年齢を問わず、生涯にわたり顕性感染を繰り返し、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の小児がRSウイルスの初感染を受けるとされています。
対処法は?
ノロウイルスの場合
調理や食事の前、トイレの後など、こまめに石けんを使ってしっかりと手洗いをします。なお、石けんでの手洗いの後、アルコール手指消毒剤を使用するとより万全です。
便や吐物の処理をする際は、使い捨ての手袋とマスクを着用します。ウイルスが飛び散らないように、ペーパータオルなどで静かに拭き取り、漏れないようにビニール袋でしっかり封をして廃棄します。
便や吐物が付着した床などは、次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)や消毒用エタノールで浸すようにして拭き取ります。いずれの消毒剤であっても2~3回の消毒が必要です。
ノロウイルスは、環境中でも長期間生存できると考えられており、環境の消毒も大切です。できるだけ頻繁に、次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)や消毒用エタノールを用いて、2度拭き消毒をします。
RSウイルスの場合