▼道を歩いていると目に付く
街角で時々目にする「閉店セール」の文字。閉店に伴う在庫処分や売りつくしを理由に、通常よりも大幅に値下げされた値札を見かけると、購買欲をかき立てられてしまいます。
だが、何度も通りかかるうちに「この店、いつでも閉店セールをしているな……」と気づいたことはないだろうか。…
閉店と称してセールをしているにも関わらず、実際には閉店しない。これは閉店商法と呼ばれるものです。
#田無 の街にずっとある #Paris吉祥寺本店 … #閉店セール はよくあることでしたが、今回は「完全閉店」との張り紙が。それでも、「閉店セールが終わったら、また通常営業するのでは…?」と思ってしまっていましたが、「4月25日まで」という新たな張り紙が追加されました。この通り、最近閉業続き… pic.twitter.com/j05pApJ2Rw
▼たしかに『閉店セール』は売り上げアップする
「閉店セール」を行うと、何もセールを行っていない時に比べて商品が売れる確率が上がります。
初めて来た人や、外国人観光客がそれらを見たら、「めっちゃお得じゃん!」と思って買ってしまうかもしれません。
▼どうしてずっと閉店セールをしているの?
この手によくあるカラクリは、『閉店=永遠に店を閉める』ではなく、『閉店=今日は店を閉める』という意味での閉店セールです。
スーパーのお惣菜が同じ理屈。営業終了時刻が近づくと閉店セールとして値引きするでしょう。
住宅地の中に、見かけるたびに「閉店セール」をやっている服屋があるんだけど、ずっと店名も変わらず同じ店なので「あの店は毎日の閉店時間に合わせて閉店セールをやっているのでは」という結論になった。
アメ横懐かしいなあ
ずっと日本に来てから今日も閉店セールやってるお店も相変わらず永遠の閉店セールやっている
なお、毎日閉店することを前提にして矛盾はない
▼一方でこんなケースも
経営状態が悪化し、店を続けられなくなったので本当に閉店するつもりでセールを開催したところ、「閉店セールをしたら意外と品物が売れたんで、セールの期間を伸ばし伸ばししていたらこんなに経ってしまいました」とのこと。
ある店の場合
閉店セールが当たり前の状態になってしまったので、下ろすに下ろせない、というのが店主の正直な心境のようである。
また「辞める辞める詐欺」で一躍有名になった店も
当時竹部自身の口癖となっていた「もうあかん やめます!」という垂れ幕を店のテント上部に掲げると、大阪では「おもろい店」として一躍話題となり、「大阪名物」や「名物靴店」などとしてメディアなどからも評されるほどに。
その後も、「いや、やっぱりやります! どっちやねんセール」「格差社会を是正せよ。身長の格差は当店で。人は見た目が9割だから!」などの垂れ幕を作成し店先に掲げることで、地元では「閉店商法」と言われ愛されながら、2016年2月まで20年以上営業を続けた。
この場合、顧客側はただちに閉店しない前提で購入していると考えられ、『有利誤認』に該当する可能性は低いでしょう。ただし、これは極めて例外的事例。
20年以上ずっと閉店セール中だった西天満のオットー靴店は、先日ホンマに閉店してしまった・・ pic.twitter.com/8NXPuevCVO
▼ずっと閉店セールをしてる店って違法じゃないの?