□珈琲やエナジードリンクに含まれる「カフェイン」
カフェインと聞いて真っ先に思いつくメリットとしては眠気覚ましが挙げられます。
人間は、脳内にアデノシンという神経伝達物質が溜まることで、疲労を感じて眠気を催すようになっています。
アデノシンがレセプターに入る前にカフェインを取り込むことにより、レセプターにフタをしてアデノシンの取り込みを防ぐことで眠気を抑える事が出来ます。
□効果の出始める時間と持続時間は?
カフェインの持続時間は、5-8時間かかると言われています。
また、カフェインの作用はコーヒーを飲んで30分後くらいに影響が出てくるといいます。
ですので、眠たいから飲もう。飲んだ、目が覚めたシャッキーンなんて事にはなりません。なったとしたらそれは思い込みによる力という訳ですね。
□鎮痛効果もあるんです
強い作用があるカフェインは、薬物成分です。厚生労働大臣による医薬品の企画基準書である日本薬局方にも載っています。
偏頭痛は血管が拡張することで生じます。脳の太い血管がなんらかの原因で拡張すると、その周囲を取り巻く「三叉神経」が圧迫されて刺激を受けます。
■メリットも多いカフェインですが、体への悪影響もあります
適切な量なら良い効果が得られるカフェインですが、過剰に摂取してしまうと体に悪い副作用が出てしまいます。
□1日の摂取量の上限は400ml(成人男性)
食品からのカフェインの摂取に関しては、世界保健機関(WHO)などが注意喚起をしている。
健康を維持するために望ましいカフェイン摂取量については、1日400mgまでとしていて、さらに1回の摂取量は200mgまでだと発表しています。
ちなみに、一般的な成人が、1時間以内に6.5mg/kg以上のカフェインを摂取した場合は約50%が、3時間以内に17mg/kg以上のカフェインを摂取した場合は、ほぼ100%、中毒を引き起こします。
□急性カフェイン中毒は死の危険性が…
人により症状や程度の差はありますが、不安、焦り、緊張などが主な症状だと言われています。
また、重度の症状になってくると、幻聴や幻覚、錯乱、パニックに陥るケースもあります。そして、最悪の場合、死に至ります。
□妊婦さんは特に悪い影響を受けやすい