フィンランドの教会はデザインが素敵なものが!
フィンランドには建築的におもしろい教会が多いのです。
フィンランドの人たちの信仰心は他の国に比べるとそんなに厳格ではないので、教会の形式に強いこだわりはなく、比較的自由な形の教会が建てられると、どこかの本で読んだ記憶があります。
フィンランドでは近年、教会建築のコンペに国を代表する建築家が参加し、新しい発想を取り入れた教会いくつも建っており、建築業界からも注目されています。
■テンペリアウキオ教会
フィンランドのヘルシンキ市・トーロにある岩の中に作られた珍しい教会。
スオマライネン兄弟によって設計され、1969年に完成した。
外観からは中が教会だとは想像できない。
住宅街にいきなり岩山。中に入ると洞窟の教会。独特の雰囲気。初めての体験。
丸天井と壁の間にはめ込まれた180枚のガラスを通して自然光に照らされた建物内は、優れた音響効果の為、コンサートにもよく使用されています。
岩の中であるが外光が入るので内部は明るかった。入り口から右に回り込むと屋根に上がることができるが屋根は巨大な一枚岩でこの下に教会があるとは思えなかった。
壁は岩肌のゴツゴツした感じを残していたり、椅子のシートが紫だったりと、普通の真っ白で整然とした教会とはかなり違った趣で面白い場所でした。
自然の岩の壁と外の柔らかな光を取り入れた天井が素晴らしい。この幻想的な空間にいると、心が落ち着いて、穏やかな気持ちになる。
■クオッカラ教会
ユヴァスキュラ市クオッカラ地区の中心であるクオッカラ広場の中央に建っています。
2008年に完成した現代木造教会。
http://www.jyvaskylanseurakunta.fi/alueseurakunnat/kuokkala/
森林大国のフィンランドならではの、木への愛着と執着があったからこそ生み出された圧巻の空間は、一見して教会の祭壇とはとても思えないかもしれません。
繊細に曲げられ編み込まれた木材のはざまから、自然光が美しくこぼれ落ちてくる。教会のイメージは見事に覆されるが、とても心が清らかになる空間
ミュールマキ教会
音楽家でもある著名な建築家、ユハ・レイヴィスカの設計によるミュールマキ教会。
1984年に完成。
この敷地に教会を建てる際にコンペが行われたのですが、審査員全員一致で彼が一等を獲得したそうです。
礼拝堂の中へ入るとハッと息をのんでしまう程
外から差し込む光と天井から下がる多くの照明
折り重なる壁に光があたって、光と影のコントラストがまた綺麗
陽光とライトの踊る空間、祭壇の左でオルガンを練習している方がいて美しい音楽と一緒にステキな時間を過ごせました。
この建築はフィンランドの人たちにとってとても大切な「太陽光」を主題にしています。
建物も太陽光に敬意を払い、光が美しく見えるための形に考えられていました。
教会の人が照明をつけてくれました。
それはそれは、言葉にならない美しさで感動
ヴィーッキ 教会
ヘルシンキ都市部から少し離れたヴィーッキ地区にある木造の教会で、2005年竣工と新しい教会です。
注目されているJKMMアーキテクツの教会。
http://www.helsinginseurakunnat.fi/seurakunnat/malmi/kirkotjaseurakuntakodit/viikki.html
木の教会と呼ぶに相応しい感じで、部屋に入ると格子状に組んである木材が目に入ってきます。従来の教会イメージからは想像出来ない内装で、面白いです。