■みんな大好きココイチ
アフロ
A signboard of a CoCo Ichibanya Curry House restaurant is seen in Hamamatsucho on January 15, 2016 in Tokyo, Japan. Shoppers in the Nagoya area were warned not to buy CoCo Ichibanya brand cutlets fro… by 写真:アフロ
カレーハウスCoCo壱番屋とは、株式会社壱番屋が全国にチェーン店を展開するカレー専門店である。通称「ココイチ」
ココイチは、宗次徳二と妻の直美が、1974年(昭和49年)に開業した喫茶店「バッカス」で出していたカレーライスが好評だったことをきっかけに1978年(昭和53年)「カレーハウスCoCo壱番屋」を創業した
店名は「ここが一番や!」の意味。豊富なトッピングや辛さ指定、ライスの増(減)量が出来るシステムを導入しており、現在は海外にも幅広く展開し最も大きなカレーチェーンとなっている。
■創業者は「宗次徳二」氏
宗次 徳二(むねつぐ とくじ、1948年10月14日[1] – )は、日本の実業家。株式会社壱番屋(カレーハウスCoCo壱番屋)の創業者で元会長
戸籍上は1948年10月14日、石川県生まれとされるが、両親が誰なのかわからない。兵庫県尼崎市の孤児院に預けられ、3歳の時に宗次福松・清子夫妻の養子となる
宗次氏は並々ならぬ苦労を乗り越え、ココイチを巨大チェーンに育て上げた。
■壮絶な子供時代を過ごして会社を作り上げた苦労人
養父と2人、ろうそくの明かりで雑草を抜いて食べて飢えをしのいだ。近所の暖かな食卓がうらやましくて、食卓を覗く日々だった
15歳まで生活保護を受けて生活し、岡山県玉野市など各地の廃屋を転々として、パチンコ店で零れ玉やシケモク(煙草の吸殻)を集めるなどして生計を助けていた
壮絶な少年期を経て青年時代へ。精神の屈強さを見い出されて地元開発業、大和ハウス、不動産屋で経験を積んだ。いっぽう、「お客様の喜び」をより実感できる飲食業に取り組みたいと考え、25 歳、夫婦で名古屋郊外にて喫茶店を始めた
■商売人に必要な心構えは「お客様第一主義」と語る
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CoCo Ichibanya Curry House restaurant is seen in Hamamatsucho on January 15, 2016 in Tokyo, Japan. Shoppers in the Nagoya area were warned not to buy CoCo Ichibanya brand cutlets from supermarkets af… by 写真:アフロ
何よりもまず、「お客様第一主義」ですね。自分たちのことは二の次で、お客様に身を捧げる。
社長が誰よりも「超お客様主義」でなければならないでしょう。私自身、「お客様の声を聞きたい」と思ってアンケートハガキを全店舗に導入したのが1987年のこと
引退するその日まで、毎日 1000 通以上の回答を 3 時間あまりかけて読んだ。結果をまとめ、全店舗へ毎月フィードバックした
■そして現場第一主義
車のなかでクラシックも聞いたことが無いですね。完全に遮断していました。その代わり、会議中の音声テープや朝礼の音声テープを車内で聴いていました
夜遅くまで仕事することはしょっちゅうありました。一番多かったのは店舗が気になっちゃって帰れないことですね。1軒見に行ったらもう1軒、と気になってなかなか家に帰れませんでした
今日一日を頑張ることです。私の場合は、大きな目標などは必要ないと思っています。小さい目標を達成して、それを継続する。それが全て
大事なのは、継続することなんです。意外に継続することは難しいということです。
■この経営方針が功を奏し、20年間ずっと増収増益だった
株式会社壱番屋の業績は、経営者として就任した 20 年はずっと増収増益。後継者となった浜島社長以後も好調は続く。
「経営は努力次第。努力をすれば、社長ほど成功率が高い仕事はない。即効性がなくても、こつこつやり続けることが一番大切」
ココイチは大鍋からカレーを小鍋に移し替えて温め直す。お皿も喫茶店のコーヒーカップと同じようにお湯で温めている。『この作業を全店でできるのがウチの実力』
色々な努力が実を結んでいるといえます。