■夏は「脳梗塞」の発症リスクが上昇するって知ってた?
脳梗塞患者およそ2万人を調べた脳卒中データバンクの資料によると、脳梗塞の発症は夏が最も多い
脳の血管障害は寒い冬場に発症しやすい印象があるものの、脳梗塞に限って言うと実は夏場に多発し、冬よりも患者数が多いというデータもあります
■そもそも「脳梗塞」ってどんな病気?
脳梗塞は、脳の血管が細くなったり、血管に血栓が詰まったりして、脳に酸素や栄養素が送られなくなるため、脳の細胞が障害を受ける病気
一度死んでしまった脳細胞は再生しない為、梗塞の場所によって、麻痺・しびれ・めまい・ふらつき感・失語症などの後遺症が残る事があり、最悪の場合は死に至る事もあります
最近の傾向として、40〜50歳代の働き盛りの人で脳梗塞と診断される人が目立ち、ときには10〜20歳代の人にもみられます
■夏に発症が増加する原因は「水分不足」
夏に脳梗塞が起こりやすい理由として挙げられるのが、脱水による体内の水分不足
夏は汗をかくため、気付かないうちに体内の水分が不足がちになります
夏はビールなどのアルコールを飲む頻度が増えるが、寝る前の飲酒が睡眠中の脱水に拍車をかけ、脳梗塞の発症リスクを一段とアップさせる
■血管が詰まり脳梗塞を発症してしまう
見合った量の水分を補給していないと、体が脱水症状に陥り、血液が「ドロドロ状態」となる
管が詰まった部分の先の脳細胞には血液が送られなくなり、脳細胞が壊れてしまう
■こんな症状がでたら注意が必要です
脳梗塞は体の片側にマヒが起こる、ろれつが回らなくなる、視野が半分になる、言葉が理解できなくなるなどの前兆があります
数時間くらいで症状が良くなると、まぁ大丈夫かと思ってしまうかもしれませんが、その後48時間以内に再発し本格的な脳梗塞を発症することが多い
■予防するには水分補給が何より大事!
熱中症予防のためだけではなく、脳梗塞の発症を防ぐという意味でもやはり水分補給が大切である
起床時には血圧が上昇するので、就寝前と起床後にコップ一杯ずつの水を飲むことが夏の脳梗塞予防につながります
外に出かける時や運動の際、入浴前や就寝前なども水分の補給を心がけ、厳しい夏を乗り切りましょう