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想像を遥かに超えた退廃の世界、“終焉の画家” ベクシンスキー

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ポーランドの画家ズジスワフ・ベクシンスキー

1929年2月24日 – 2005年2月21日
ポーランドの画家、写真家、芸術家。

夢魔的な画風で世界中のファンを魅了する、ポーランド孤高の画狂

画家、というより画狂。言い得て妙ですね。

作品では、死、絶望、破損、廃退、廃墟、終焉などが描かれ、それは不気味さや残酷さと同時に荘厳な美しさを感じさせる

シュールで退廃的な画風で、多くの人の支持を集めています。

彼の作品には題名がなく、見る側が判じ物のような解釈をせずにすむ

作品の理論付けや詮索を非常に嫌っていたといい、作品には先入観を持たせぬように全てタイトルは付けませんでした。

▷ 彼は作品に題名をつけることを一切しなかった。

作品を描く際は、常に大音量のクラシック音楽をかけており、どこにいくにもクラシック音楽を共にしていた

まだ彼が建築学の学生だった頃に聞いた、ポーランドの作曲家シマノフスキの交響曲第三番に衝撃を受け、以来19世紀後期〜20世紀初頭の音楽を愛し、聴き続けました。

ベクシンスキーの創作の秘密は、夢または、白昼の、心に浮かんだ心象風景の一瞬の記憶をボードの上に固定することにある

彼の中にあるトラウマや潜在意識などが、彼を芸術に強く導いたようです。

政治不信、マスコミ嫌い等があり、普段は隠居のように暮らし制作に没頭しており、他の芸術に触れることも嫌った為、ポーランド語以外は話さず、ポーランドから出る事も生涯なかった

相当偏屈そうな印象を受けますが、普段の彼は少し内向的ではあったものの、人当たりが良く、会話を楽しみよく笑う人物だったそうです。

2005年に自宅で2人の若者に刺殺されて75歳でその生涯を閉じた

犯人は身近な人物で、犯行の動機はベクシンスキーに借金を断られたことなのだそうです。

作品の評価

死、腐敗、損壊。言い知れぬ寂寥感と恐怖に支配され永遠の廃墟と化した時空。それでも画幅にはエロスの魂だけが虚ろに木霊している

不気味さや残酷さと同時に荘厳な美しさを感じさせる

人によってはかなりの拒否反応を示すでしょう。
けれど彼が生まれ育った国の過酷な歴史を思い浮かべればこの画風も納得がいきます

ベクシンスキーは戦争を体験しています。ポーランドという国は戦時中にナチスドイツやソ連による侵略を受けるなど、国土の分裂などを繰り返してきました。

この人は亡者を好んで(?)描くけれど、遺跡も無機質の亡者と言えるのかもしれない。
風景も、滅びた後の景色のようで、それが私には魅力なんだった。
全てが終わった後のお話。今までの記憶を抱えて沈黙する風景。

死や絶望を題材にはしているものの、人間の表現をみると、人間への愛を感じる。戦争などの悲惨なことを経験し、それもまた人間の欲によるものにも関わらず、それでも尚人間を愛さずにはいられない作者の苦悩を感じる

【ギャラリー】 生物

※ ベクシンスキの絵画には、全て作家によるタイトルがありません。

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