■猛暑が続いている
アフロ
A boy cools off during hot summer weather in a public fountain on the Sechselaeutenplatz square in Zurich, Switzerland July 25, 2019. REUTERS/Arnd Wiegmann (Switzerland) by 写真:ロイター/アフロ
週明けの今日5日(月)も日本付近は高気圧に広く覆われ、全国的に強い日差しが照りつけています。気温の高い状況が続き、午前中から厳しい暑さ
連日の猛暑は今日も続き、熊本で最高気温38℃が予想されるなど、広範囲で35℃以上の猛暑日となる予想
■熱中症患者が急増している。注意が必要だ
最近では40℃近くの気温になる地点も出るほどの厳しい暑さが続いているため、熱中症で搬送される患者の割合も日に日に増えています
暑い日が続き、各地で熱中症によって亡くなったり病院に運び込まれる患者が増えている。熱中症で救急搬送された人のうち、65歳以上の高齢者が半数近く
梅雨が明けてから、猛烈な暑さが続いている。8月2日(金)、東京都内では、熱中症による搬送者が300人を超えたそう
■そんな暑い夏は熱中症以外にも注意が必要だ。まず「尿路結石」に注意したい
尿路結石症は、腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる疾患です。泌尿器科の外来でみられる疾患の中では最も頻度の高い疾患のひとつ
夏に起こりやすい健康トラブルといえば熱中症を一番に思い浮かべるかもしれませんが、 尿路結石も夏に発症しやすいことがわかっています
■いったいなぜ尿路結石は夏に多くなるのか?
夏は汗をかきやすいため、通常1~1.5リットルある尿量が半分程度まで少なくなる。汗からはシュウ酸が排せつされることはないので、尿中のシュウ酸は2倍に濃縮される
気温が高いと発汗量が増え尿が濃くなります。すると成分同士がぶつかりやすくなり、結晶化が進みます。
体内にあるミネラル分が腎臓内で結晶化しやすくなるからだ。いわゆる「石」は大きさにもよるが、尿管内で移動すると激痛を引き起こす場合がある
■予防法としては水分摂取、ストレスフリー、食事の内容
予防の段階で一日2リットルの水分摂取が理想です。果物のクエン酸や乳製品のカルシウムも結晶化を防ぎます。特に水分が不足がちな夏は要注意
尿路結石という病気は、動物性タンパク質や脂肪の摂りすぎで、発症するリスクが高くなります。肉を食べるなら、野菜も一緒にバランスよく摂ることが、尿路結石を避ける大切なポイント
飲み物では、お酒に注意が必要です。ビールにはプリン体が多く含まれますので、なるべく避けた方がいいです。他には紹興酒にもプリン体が含まれます
■尿路結石は死ぬほど痛い…しっかりと予防に努めよう
腰背部から側腹部にかける激痛や下腹部への放散痛が生じます。夜間や早朝に起きることが多く、通常、3~4時間持続
生涯罹患率(年間罹患率×平均寿命×100)は男性が15.1%、女性は6.8%であり、男性は7人に1人が、女性は15人に1人が、一生に一度は尿路結石に罹患する
最近の研究から尿路結石が形成される機序が動脈硬化の石灰化とよく似ていることがわかり、尿路結石はメタボリックシンドロームの危険因子としても注目されています