■安くてなんだか満足感もある「立ち食いそば」
ほぼ確実に、500円玉でお釣りがくる。それなのに、なぜか深い満足感があって、いつしかまた食べたくなる
ワンコインでお釣りがくるくらいリーズナブルであるし、ぱっと食事を済ませられ、毎日忙しいビジネスマンにとっては強い味方
■かけそば1杯あたりの利益はかなり低いらしい
おおよその概算だが、かけそば1杯あたり、そば代が100円、つゆとネギで20円、店の光熱費が10円、家賃などが30円、そして人件費に40円。これらを合計すると、そばの原価は200円
■立ち食いそば屋さんってなんで潰れないんだろう?
高い回転率で低い利益率をカバー
繁忙時間は朝、昼、夜の3回であり、これらの時間帯に的確に対応し、回転率をあげる営業姿勢が不可欠
券売機で食券を買って、カウンターでそばを受け取り、素早くかきこむ。立ち食いそば屋とはそういうものだが、 定食屋だとそうはいかない
立ち食いならば1人分のスペースがコンパクトに済むので、お客様もたくさん入れますし、回転率も上がります
商品単価は安くても次から次へとお客が来店する立ち食いそばは、調理時間も短く、効率よく稼ぐことができる
サイドメニューで客単価を向上
すべてのファストフードに共通しますが、家賃、人件費、光熱費などランニングコストを考えると、いかに利益率の高いサイドメニューを食べてもらうかがポイントと
そこで登場するのが、かき揚げやエビ天、コロッケ、イカ天といったトッピング
天ぷらは野菜が中心で原価は安い。店で揚げればできたて感が出るし、そばの倍の値段が設定できる
大手チェーンでは稲荷寿司やカレーライス、丼物などのサイドメニューも充実させ、収益アップを図っている
食品ロスの少なさ
立ち食いそば屋の食材というと、そばにうどん、てんぷらのネタに使うエビや野菜、それとワカメにネギといったところ
生ものを扱う定食屋と違って、どれも日持ちがして、仕入れた食材を無駄にすることが少ない
■昨今、様々な業種も立ち食い業界に参戦
立ち食いそば屋や立ち飲み屋は一般的になっているが、そばや酒以外のメニューをメインにした立ち食い飲食店がブームになっている
昨今、フレンチやイタリアンの“立ち食い屋”出店が相次ぎ、人気を博していたが、ついにステーキの立ち食い店がオープンし、連日盛況の賑わいを見せている