二十世紀を代表する奇書
眠る前に、静かな部屋で、暗闇の中で細い電灯を照らして、見たいのはこんな本だ
それは…
元版は昭和49年に箱入りの豪華本として出版されている。元版は何十年も前に絶版になっており、それなりのプレミアがついていて手に入れるのも困難だ
学生時代にこれの大判の本を図書館で見つけて盗んでしまいたくなるほど欲しかった
作者は?
日本では、サルバドール・ダリ、ルネ・マグリット、ジョルジョ・デ・キリコらの人気の高さに比して、やや過小評価されている感がある
超絶シュールなアート作品
コラージュ(collage)とは,もともとは「coller」というフランス語から由来する言葉で,「のりで貼る」という意味があります
読むな、感じろ!
例えば、「直径の大きな叫び声が、果物と肉片を棺桶のなかで窒息させる」全く意味不明だが、言葉と言葉の繋がりと衝突が愉しい
どんな内容?と聞かれても上手く答えることは出来ない
そもそも『百頭女』などという、頭が百個もある女なんてどこにも出て来ない。
読み方には特に何のルールも制約もない。適当なページをぱっと開いてそこから逆に前の方に繰っていってもいいし、何ページか飛ばして見て行ってもいい。いずれも奇妙奇天烈なコラージュと物語が展開されている