漢字とひらがなの使い分けって?
日本語の文章を作成するうえで、漢字にするべきか、ひらがなにするべきか、判断に迷う箇所があります。
「致します」「下さい」「頂きます」は漢字? ひらがな?
これらの動詞を漢字で書くか、ひらがなで書くか、迷う人はいらっしゃいませんか?
「メールをご確認頂く」
「メールをご覧下さい」
上記は普段よく目にするビジネスメールの一文です。この文にはそれぞれ誤りがあることにお気づきでしょうか?
意味によって漢字とひらがなを使い分けるのが、本当は正しい
漢字と平仮名を分ける基準は,“動詞は漢字で,補助動詞は平仮名で書かねばならない”という原則です。
「~いたします」「~してください」「~していただく」のように、補助動詞にあたる言葉は、平仮名で書くのが標準的(公用文という意味で)な書き方です。
「・・・てあげる」「・・・ていく」などの補助動詞や、「・・・てよい」「・・・かもしれない」などの補助形容詞などについて、「原則として,仮名で書く」とされています。
「下さい」と「ください」
「下さる」や「頂く」は、本動詞の場合は漢字、補助動詞の場合はひらがなで表記されています。
「このリンゴを下さい」「この資料を下さい」など“ちょうだい“という意味の動詞として使う場合は漢字の“下さい”を用います。
「お菓子を下さい」という場合は,漢字で書き,「話してください」(「話す」が動詞,「ください」は補助動詞)
「頂く」「いただく」
“いただく”は漢字でもひら仮名でもどちらでも良いという訳ではありません。それぞれに意味があり、用途によって使い分ける必要があります。
ですから,「お土産を頂く」は,漢字で書かなければならず,「お土産をいただく」ではだめなのです。
「致す」と「いたす」