■がん
悪性腫瘍(あくせいしゅよう、英: malignant tumor)は、遺伝子変異によって自律的で制御されない増殖を行うようになった細胞集団(腫瘍)のなかで周囲の組織に浸潤し、または転移を起こす腫瘍
がんが発症するには、加齢をはじめ、喫煙や過剰な飲酒、ストレス、栄養不足、睡眠不足、環境汚染、ウィルス感染など、さまざまな要因が長年にわたって蓄積することが影響
がんは、遺伝子が傷つくことによって起こる病気です。がんという病気自体が人から人に感染することはありません。
■日本人の「死因第一位」となっている「がん」
2018年、出生数と死亡数の差である「自然増減数」はマイナス44万4085人で、人口減少ペースはさらに加速
1位は「悪性新生物(ガン)」でした。2位が「心疾患(心臓)」、3位が「脳血管疾患」、4位が「老衰」、5位が「肺炎」
死因になります。
今や2人に1人ががんになる時代といわれている。しかし、頭のどこかで「自分は関係ない」と思っていないだろうか
■このがんの「転移や増殖」に「ストレス」が関与していることが明らかに
ストレスはがんの重要な原因のひとつとされています。実際、診療の現場の中でも、ストレスとがんとの因果関係を思わせる症例に、しばしば出合います
乳がんの増大や転移に、生命維持に重要な呼吸器や循環器などの活動をコントロールする自律神経が深く関与している
がん組織に入り込んだ自律神経がストレスなどで刺激されることで、がんが進展したり予後が悪くなったりする
■ストレスに関連がある「交感神経」が関与する
活発に動くときや、緊張状態にあるときは交感神経が、休養時やリラックス状態にあるときは副交感神経がそれぞれ活発になっている
がんの増大に伴って自律神経ががん組織に入り込むことを発見。がん組織内に交感神経の多い患者群では、そうでない患者群に比べて術後の再発や死亡率が高い
特に乳がん組織内に交感神経が活発な場合は、その患者は予後不良である
■ストレスホルモンの関与もあるという
コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一つです。ストレスを受けた時に分泌が増える
がん転移が起こったマウスでは、転移が起きていないマウスに比べ、コルチゾールや、ストレスホルモンである「コルチコステロン」の値が高い
動物実験では、免疫機能の低下を通じて他の肝疾患を発症し、発がんに至ることが報告されていることから、肝がんは特にストレスの影響を受けやすい可能性が考えられます
女性の場合は乳がん、男性の場合は肝がんと関連が深いようです。
■また「慢性的な不安感」「神経質」などがあるとがんの重症度に関連
スタンフォード大学医学部の研究者らが新たに研究を実施したところ、不安になりやすいマウスは、落ち着きのあるマウスよりも重症度の高い癌を発症
親御さんが亡くなられて、遺産相続のトラブルに巻き込まれてしまいました。そうしたら、わずか2カ月の間に肝臓全体にがんが広がって、まもなく亡くなりました。
一つの例です。
高レベルの不安やうつ病を患う人々では、 心疾患の発症リスクは65%、脳梗塞のリスクは64%、 高血圧50%、関節炎87%に増加した。