六本木・国立新美術館にて『ミュシャ展』開催中
「ミュシャ展」が六本木・国立新美術館にて開催される。期間は2017年3月8日(水)から6月5日(月)まで。「スラヴ叙事詩」の全20点がチェコ国外で展示される初めての展覧会だ。
ミュシャがその後半生の情熱を全て捧げた「スラブ叙事詩」全20作に加え、ポスターや壁画装飾、切手やお札などのデザインなど、画業の全てを俯瞰できるすごい展覧会になりました。
チェコ国外では初展示となる『スラヴ叙事詩』全20点を含め、史上最強のミュシャ展と言われています。
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『ミュシャ展』公式ホームページ。
アルフォンス・マリア・ミュシャ(Alfons Maria Mucha, アルフォンス・マリア・ムハ、1860年7月24日 – 1939年7月14日)は、アール・ヌーヴォーを代表するグラフィックデザイナー。
チェコ生まれの男性画家/グラフィックデザイナー。
チェコ語の発音では「ムハ」となります。
繊細な曲線やグラデーションで描かれるミュシャの絵は絶大な人気を博し、当時はポスターやカレンダー、お菓子の缶など、いろいろな物のデザインを担っていました。
ミュシャの作品は、あまりの美しさ故に当時はポスターを貼ってもすぐに盗まれてしまったといいます。
現代も世界中の人々を魅了し続けているのですから、当時の人々の目に映った美しさは計り知れません。
目玉は門外不出の『スラヴ叙事詩』全点の初展示
パリ滞在時代、舞台女優サラ・ベルナールのために作成した『ジスモンダ』や、春夏秋冬を美しい女性で表現した『四季』など多くの作品を手がけているミュシャですが、彼の作品の中でも最も時間をかけ、生涯の大作と位置づけて制作したのがスラヴ民族の歴史を描いた『スラヴ叙事詩』です。
ミュシャは50歳から16年の歳月をかけて完成させたのが、『スラヴ叙事詩』全20点の制作です。
グラフィック・アーティストとして成功した後も画家としての野心を捨てることなく、油彩画を描き続けました。その最大の、最終的な成果が壁画的なスケールの大画面から成る《スラヴ叙事詩》です
6m×8m、小さいものでも4m×5mもある超大作20点からなる「スラヴ叙事詩」を制作するいくつかの理由と要因がミュシャにはありました。
ミュシャは、スラブ民族の独立の機運が高まっていたチェコ民族復興運動の最盛期に生まれました。
故郷を愛し、人道主義者でもあった彼は、自由と独立を求める闘いを続ける中で、スラヴ諸国の国民をひとつにするため、チェコとスラヴ民族の歴史から主題を得た壮大な絵画の連作を創作したのです。
ミュシャは舞台となる地を実際に訪れて取材し、古い文献や記録資料も丹念に調べて、チェコとスラヴ民族の歴史を主題とした作品を描きあげました。
古代から近代に至るスラブ民族の歴史が象徴的に描かれており、チェコの宝として今まで国外に出ることはなかった作品だ。
「ミュシャ展」体験者たちの声
総括すると、今回の展示ではミュシャ大先生から、わかりやすく人の心を掴むという事の価値、素晴らしさ、それを裏打ちする高い技術を再確認させてもらったという印象。
日本でスラヴ叙事詩全点を生で見る機会はおそらくもう無いと思うので、行っておいて良かった。 #ミュシャ展
楽しみにしていた国立新美術館のミュシャ展へ。チェコ以外では世界初公開となるスラヴ叙事詩、よくぞ持ってきてくれました…!という気持ち。あの大きさと迫力、訴えかけてくる目、生で見ると思考回路が完全に止まる凄みだった。 pic.twitter.com/3nacJtwiPc
ミュシャと言えば作品そのものはもちろん、後世のコミック・アニメ・ゲーム等の世界にも影響を与えて既に消費され尽くされていて、「今更」感が漂う気がしなくもなかったが、やはり現物を観ると良い物は良い、と確認できた。
何と言ってもスラヴ叙事詩の原画の圧倒的な存在感…!
今日はミュシャ展行ってきたんだ!これは絵画鑑賞というより体験。点数少ないのにスラヴ叙事詩観ただけでちょっとぐったりしちゃった。最近買った単眼鏡大活躍でした。 pic.twitter.com/86s5fBKJCU