-まずは、もう一度確認したい「傾聴」という言葉の意味
《「傾聴」の辞書的意味》
「傾聴」とは、耳を傾けて熱心に相手の話を聞くこと
読み方は「けいちょう」。「聞」くではなく「聴」くという字がポイント。
《「聴く」の辞書的意味》
「聴く」とは、耳と目と心を活用し注意深く一生懸命に聴くこと
《「傾聴」の英訳》
英語では「Active Listening (アクティブ・リスニング)」
active=「積極的な」という意味がある。
-最近この「傾聴」という言葉が注目されている
アフロ
A woman sits at the entrance to her room at a temporary housing complex where evacuees from the Kawamata area are living in Kawamata town, Fukushima prefecture June 23, 2014. The triple meltdowns at … by 写真:ロイター/アフロ
傾聴という考え方は、医療や心理療法の分野では、すでに注目されいる。
自分のことを聞いてもらえる安心感や、人に話すことで自分の気持ちや考えが整理できることの効果が治癒に結びつくことが実証されている。
東日本大震災の被災地では「傾聴ボランティア」が高齢者の話し相手として活躍した。
苦しみや悩みをじっくり聴いて共感し、ありのままを受け入れるボランティア。相手の心を癒やし、孤独や不安を軽減させる手助けをする。
最近では「傾聴」「共感」「気づき」などを重視する「サーバントリーダーシップ(奉仕型のリーダーシップ)」というリーダーシップが注目されている。
近年働く人のモチベーションを規定する要因として「傾聴」と呼ばれる要素のウエートが高まってきている
職場やプロジェクトのメンバーを支援して目標達成に導く、奉仕型のリーダーシップ。サーバントリーダーには、「傾聴」「共感」「気づき」などの属性が必要とされている。
-意外と多い「傾聴」する能力が不足するビジネスパーソンたち
ビジネスパーソンには「傾聴力」が弱い人が多い
ビジネスシーンでは「傾聴力」はヒヤリング力とも呼ばれる。特に顧客対応の多い営業職では、このスキルが求められる機会が多く、企業研修で取り入れている会社もある。
-ビジネスシーンで「傾聴」すると、どんなメリットがある?
話し手は相手に「傾聴」してもらえていないと感じたら「話をしても無駄」と思ってしまい、一刻も早く立ち去ろうと思うもの
「傾聴」を心がけなかったために、交渉に失敗した例もある
「傾聴」をやってみると、本当に驚くほど相手が話をしてくれます
さて、そろそろ全社員との個人面談を再開しましょうかね。最近あんまり社内に目を向けてなかった反省も込めて、しっかり傾聴しようと思います。ちょっと待ってね。
定期的に社内で個人面談を行い、その中で傾聴を取り入れている会社も多い。
-では「傾聴」する技術を身につけるにはどうすればよいか?