まるで映画の世界から飛び出したかのような家
ご覧のように、家の下に家があります。
大地と融合した、新しい考えの住居ですね。
建てるには、土地を削らないと行けないので、
普通の一軒家より難しそうだなぁ・・・。
草や土で覆われた曲線の屋根、アーチ型の窓、ツヤツヤ光る壁。まるでメルヘンの世界から飛び出してきたような可愛らしい住居
まるでバーバパパのおうちみたいなユニークな住宅街に憧れて、1度見たい!と思っていたら、大地の家の遊び場があるというので来てみたら、本当にかわいかった!
屋根を土で覆い、大地と一体化したようなアースハウス(大地の家)も興味深い試みだ。
アースハウスは、地中にどっぷり埋もれて住むのではない。屋根を土で覆い、窓のある側が開放されている。「傾斜や起伏のある土地を掘って家を作り、堀った土を捨てずに屋根に被せる」というのが基本のコンセプト。
スイスを中心にドイツなども含め、現在までに90軒以上建てられている。
スイスでも日本と同様に、快適な省エネ住居への関心が益々高まっている。
土は家の断熱の向上に役立つし、土だけにせずに植物を生やせばCO2削減にもつながる。
室内は、夏はより涼しく冬はより暖かく保たれる。スイスでは通常、冷房は必要ないが(朝、窓を開け放って冷気を家に取り込んでおけば、家の中は1日、割と涼しく保てる)、冬が長く暖房費がかさむ。
丸みを帯びたアースハウスは、角張った通常の家よりも暴風に耐えやすい。アーチ型の丸い構造はより耐久性が高いため地震にも強い。主材料がコンクリートのため火事にも強い。
通常の四角い家だと、廊下はここで、そうすると部屋の配置はこうなってと間取りが機械的に決まってしまいがちですが、丸いと自由度が高くなります。
「大地の家」だと、地熱利用設備との組み合わせにより、通常の家のおよそ4分の1近くまで暖房費を抑えることも可能だ。
こんな美しい気持ちのいいお家なら、住んでるだけで癒されて心が穏やかになっていくだろうなぁ。
この家を作ったのは、スイスの建築家のペーター・フェッチ氏
ヴィンタートゥールで構造設計の実習を行ない、ザンクト・ガレンの建築事務所に勤務した後、デュッセルドルフ美術アカデミーを1970年に卒業する。以後、ドイツやスイスの建築事務所で従事する。
現代スイス建築の流れとは全く異なる有機的な建築を作る事で知られています。
1978年、氏はプロトタイプとして自分と家族のためのアースハウスをスイスに完成させた。屋根を土で覆わない(役所が土を被せることを禁じた)、屋内の壁をレンガ製にするなど通常の家との類似点はまだ随所に見られたが、4年後、初めての本格的なアースハウスの建築に成功した。
現在もスイス国内でアースハウスを1棟建設中だ。駅と土の家を合体させた構想も、「いつか実現すれば」と氏のサイトに掲載している。アースハウスは息長く、さらに発展していくだろう。