◆「左の視野」に入れば印象が強くなる
最新の脳科学では「人が人に相対した時」の視覚反応というのは、どうも相手の「左半分」「顔の左側」に無意識に注がれるようです
私たちは、顔の右側、向かって左側の顔で表情を判断しがちなのです。こういうのをシュードネグレクト(疑似無視)といいます。見ているのに向かって右の顔が無視されるからです
左重視の傾向は、芸術だけでなく、様々な分野に見られる。
例えば、サカナの絵を描いてみて欲しい。どちら向きに描くだろうか。ほとんどの人は、頭を左に、尻尾を右に向けるはず
図鑑でも、料亭の活造りでも、頭は左に置かれている。また、八百屋の目玉商品も、入り口に向かって左側に陳列した方が、よく売れるという実験結果もある
一般的には左側の方が序列は高いです。乃木坂46が冠番組で選抜メンバーを発表するときなどは、センターが1番で、フロント左が2番、フロント右が3番です。
楽曲によって、右側になるときもあるようですが、基本は左側だと思われます
私たちが他人から見られるときは主に、相手にとっての左視野、つまり自分の「右側」に注意が集まっていることになる。
そう、気合いの入れ甲斐があるのは右半身
「左重視」はウェブ作成では常識
アメリカのYahoo!が行ったアイトラッキングの調査で、利用者がニュースを読むときには逆N字型の目線でニュースを読んでいることが分かった
なぜ左側が目立つかというと、「Zの法則」「Fの法則」というのがありまして、ページやチラシを見たときに人間の視線はZ(F)を描くように動くからというものです。
つまり、左側に視線が行きやすいということです
どちらにしても、左上からスタートしていますよね。
ですから、一番大事だったり、重要だったり、一番知らせたいことは左上に配置するとよいのです。すなわち→左上は特等席なのです
「めずらしいもの」を見つけるのは右脳
視覚だけでなく聴覚も手足も…外部からの情報は、基本的に体の左右とは逆側の脳が処理する
大脳半球は、左半球は言語機能に関しては優位であり、右半球は空間機能に関しては優位である
(人は)最初に顔を見た際に、脳の右半球により依存して顔の認識を行うため、左視野からの(つまり写真の左半分)からの情報がより印象に残る
VANは、何らかの顕著な刺激を検出するネットワークであり、右脳が中心的な働きをする(右半球優位性)という特徴を持つ
VAN(Ventral Attention Network)=「めずらしいもの」を見つける注意システム
2007年10月の『神経科学ジャーナル』でイスラエルのヘンドラー博士は、右脳だけでなく、左脳もまた、左視野を重視する傾向があることをfMRIで証明している
◆左の表情からホンネを見抜く