将棋のプロ棋士の「あだ名」
昭和時代には殆どありえなかったことだが、今や、数多くの将棋棋士にあだ名が付けられている。
ニコニコ生放送で将棋の配信がされるときに、将棋厨のユーザーたちが将棋棋士をニックネームで呼んでいます。
▼佐藤 天彦「貴族」
ファッション、音楽などの趣味の傾向から「貴族」と呼ばれる男は「小さい頃からクラシカルなものが純粋に好きだった」と語る。
投了前に水を飲む人は多いですが、リップクリームは初めて。この「投了リップ」により、天彦さんは身も心も100%貴族になったのです。
タイトル戦で羽生と対戦し、負けが近づいたとき、おもむろにリップクリームを取り出し、それを唇にゆっくりと塗ってから、「負けました」と美しく優雅に投了したという伝説です。
▼渡辺 明「魔太郎」
あだ名は「魔太郎」。由来は藤子不二雄A作『魔太郎がくる!!』のキャラクターに似ていることからです。
自身が主人公となっている漫画『将棋の渡辺くん』(講談社)でプライベートを惜しげもなく公開している。
▼村山 聖「怪童丸」
村山は髪の毛や爪にも命があり、それを切るのは忍びないという繊細な思いから髪の毛や爪を切ることを極端に嫌がり、ネフローゼによる浮腫もあいまって独特の風貌であったため、周りから不潔だと噂されていた。
2016年秋ころに、松山ケンイチ主演で実写映画化されるそうです。
▼橋本 崇載「ハッシー」
「ハッシー」という愛称で親しまれ、温和な人柄と対局時の個性的なファッションでインターネットのみならずテレビ上でも話題になる。
ご自身が経営されている「SHOGI-BAR」やメディアの出演など、棋士以外の活動も多い
NHK杯での二歩で有名になり、将棋を楽しみながらお酒が飲める「SHOGI-BAR(将棋バー)」のオーナーや、芸能事務所 エイジアプロモーションに所属し、バラエティ番組などへの出演を増やしている。
▼加藤 一二三「ひふみん」
ファンからは「ひふみん」と呼ばれることが多く、本人もこの呼び名をとても気に入っている。
興奮したときの早口やチャーミングな笑顔などのキャラクターが画面を通じて広まり、将棋ファン以外からも人気となり、いまや“ひふみん”の愛称で知られる。
加藤一二三九段は将棋の伝説だけでなくその言動などでも数々の伝説を残しています。
若い頃、14歳7カ月という(今でも史上最年少記録)若さで棋士になり、18歳でA級棋士になるなどのスピード出世を遂げたことから、当時の景気を反映して「神武以来の天才」という異名があります。