■いつも何かに追われているようで気持ちが休まらない
いつもいつも、 やるべきことが山積みしているような気持ちになっている人がいます。
毎日忙しくて時間がない、やらなきゃならない事が多すぎて、いつも何かに追われている。あぁ、、、もっと時間が欲しい、もっと時間を有効に使いたい。
このような状態は、精神衛生上、決して良いとは言えません。では、どうしたらいいのでしょうか?考え方のコツをまとめてみました。
■「一度にできるのは、ひとつのことだけ」と理解する
当たり前のことですが、「いつも何かに追われている」と感じている人は、振り返ってみてください。同時にいくつものことをこなそうとしていませんか?それによって集中力も、効率も下がってしまっているのではないでしょうか。
一度にひとつのことだけをするようにしましょう。一度に多くのことをしようとすると、かえって効率が下がり、それがストレスを生み、間違いを起こさせ、結局想像以上の時間を失う結果となります。
人間は基本的には一度にできることはひとつだけです。非常に多くのことをやり遂げている人は、同時にいくつものことをしているように見えますが、そのような人でも一度にできることはひとつだけなのです。
いくら忙しくてもひまでも、一度にできることはひとつだけです。 先のことはあまり心配しないで、いまのことに専念しようではありませんか。
■優先順位をつけた上で、「やらないこと」を決める
同時にいくつものことはできないのだから、「今、何をするか」をひとつに絞る必要があります。まずは「やらなければいけない」と感じていることを、リストアップするところから始めましょう。
「やることが多い!」と感じる場合、そもそも「何をやるべきか?」がしっかり把握できてないケースがほとんどです。
前日の夜にタスクをリストアップしておくと、だいぶ心に余裕ができます。
重要なのは、リストアップした後の「捨てる」作業です。優先順位づけをしたうえで、「やらない」ことを決める。「やらない」と決めて切り捨ててしまうと、無限にあると感じていたタスクが、「実はこれだけだった!」ということも。
やらなければならないことを考えるのではなく「やらなくてもいいこと」を考えるのです。自分にとって必要のない物を考えて、消去法でどんどん消します。
漠然と「やらなきゃ」と思っていただけで、別に必要なかった、なんてこともあります。
「やらないことを決める」というのは違う視点から見ると「本当にやるべきことを浮き彫りにする」ということにも繋がるのです。
■「義務感」は焦りを増幅させる。主体的に取り組もう
「やらされ感」「義務感」が強くなっている人は要注意。本来自分がやりたいことではない、「義務」のせいで自分が本当にやりたいことができない…という気持ちから、ますます追い込まれる感覚が強くなってしまいます。
実際にやることが多すぎて追い込まれている場合もありますが、そのほとんどは「やらなければいけないこと」や「やらされていること」と感じているが故に、「追い込まれているような感じがする」という状態に陥っています。
私たちのスケジュールが、最重要な行動で埋まっていたとしても、「やらねばならない」という義務感でスケジュールを消化していたら、「時間の奴隷」になっているのかもしれません。
仕事や家事などは、「義務」と感じるものが多いのが現実だと思います。それらのタスクに対して、少しでも主体的に取り組むことができれば、「追われている」という感覚も薄れていくかもしれません。
■遠くを見すぎているのかも…焦点を「今」に当てよう
「あれもこれも」と多くのことに目が行くのは、ある意味では視野が広く、将来のことまで見据えようとしているからだと言えます。でも、逆に「今」「目の前のこと」からは意識が飛びがちで、集中できていない場合が多いようです。「あれもこれも」と焦るあまり、現在を犠牲にしてしまったのでは本末転倒です。
せっかちな人の多くは遠くにあるものや目標は見えているのですが、近くにある物事を楽しむのを忘れてしまっていることが多いんです。
もちろん、目標に向かって努力することを否定するつもりは毛頭ありません。しかし、今の充実を犠牲にしてまで得るべきものなど何もありません。
「追われている」と感じるほど、多くの未完了タスクを抱えた人は、「楽しむ」ということを忘れてしまっています。目の前のことに集中し、「楽しむ」ことを意識してみましょう。
先のことを考えるのは大切ですが、それと同時にもっと今を楽しみましょう。今を楽しめないひとは未来になっても、今のままですよ。
「一度にできるのは一つのことだけ」と心得、「今」やるべきことを決めたら… あとはそこに集中し、楽しむことです。それ以外の、「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」…は単なる雑音でしかありません。