◆日本語ってなにかと面倒…
話し言葉はもちろん、文章を作る際にも「あれっ?」となって止まってしまうことってありませんか。
間違って使っていると自分の評価を下げてしまいかねないビジネス言葉。
いざという時に迷ってしまわないように、正しい言い回しを確認してみましょう。
正しい言い回しがわからずに、はたと止まってしまうことがないだろうか?
もしも、目上の人に誤った言い回しが書かれている文書を送れば、一瞬にして“仕事デキない子”のレッテルすら貼られかねない。
◆「参考」と「勉強」
上司から何かを教えてもらって、『参考になりました』と言っていませんか?
「参考」という言葉は、「自分の考えを決める際の足しにする」という意味。
「参考になりました」だと、「参考程度なのか」と相手に悪い印象を与えてしまう可能性があります。
▼「貴社」と「御社」
どちらも相手先の法人を指す言葉ですが、基本的に「貴社」は文章中のみ用いられる言葉で、話し言葉には使われません。
書類や書面で表すときには“貴社”で、問い合わせや連絡など直接会話をするシーンでは“御社”を用いることが推奨されている。
「貴社の記者が汽車で帰社する」という例文にもあるように、「貴社」には同音異義語(同じ読み方で意味の違う言葉)がたくさんあります。
口頭でのやり取りの際に「キシャが…」と言っても、どのキシャを指しているのか瞬時にはわかりませんよね。
▼「ご一緒」と「お供」
目上の人に誘われたときに「ご一緒させていただきます」は基本NG
「お供させていただきます」が正しい表現です。
役職のある上司などは、年齢もかなり上の場合が多いと思いますので、言葉遣いひとつで「こいつ、知ってるな」と思われるかも。
プレゼンなどで、取引先に上司と一緒にでかけることになった。
目上の人から「一緒にいくか?」と誘われたときには「お供させていただきます」が正しい表現になります。
とくに、得意先と一緒にでかけるようなときは、相手が訪問先に用事があり、こちらが案内するというような場合でも、「お供させていただきます」が決まり文句だと心得ておきたい。
▼「了解」と「承知」
了解という言葉はどちらかというと上司が部下に対して使う言葉。
同僚に対して使う分には特に問題ありませんが、上司に対しては「承知いたしました」、「かしこまりました」が最適です。
「了解」という言葉も最近「間違い敬語」として取り上げられることが多くなってきました。
「了解」というのは、「相手の考えや事情を分かった上で、それを認める」という意味のある言葉。