座り続けることはよくない?…1日11時間以上座る人は
データは、オーストラリアで進行中の健康的な加齢に関する大規模研究 “Australia’s 45 and Up Study”の一部として収集されたもの。
1日に座っている時間が4時間未満の成人と比べ、1日8~11時間座る人は15%、11時間以上だと40%も死亡リスクが高まるという。
そんななか、数年前から立ったまま行うデスクワーク
スタンディングデスクとは、その名のとおり、立ったまま行うデスクワークのことを指します。
座った状態でのパソコン作業を禁止する企業や、昇降デスクを導入する企業が現れ話題に
一方で、スタンディングデスクの効果は
長時間座る生活は糖尿病や高血圧、ある種のがん、不安感などと関連があるとされ、若くして死亡するリスクを全般的に高めると言われる。
スタンディングデスクの人気が高まっているが、過去の研究を厳密に調べた結果、その効果が証明されているわけではない、という結論が示された。
フィンランド労働衛生研究所(FIOH)は2016年に、スタンディングデスクの使用に関する過去20件、対象者計2000人以上の研究を統合し、分析した結果を発表
立った状態でもエネルギー消費はほとんど増えないため、立つことによって座ることの弊害を回復できるかどうかは依然として不確かである。
たしかに作業効率が上がりそうなメリットはあります
立ったままの作業では、座っている状態よりも自然に姿勢も良くなり、また第2の心臓と呼ばれるふくらはぎがよく動くので血流も改善
腕と首が自然に伸びるので、肩こりや腰痛が改善し、適度な緊張が常に筋肉に与えられるので頭が冴えて仕事がはかどる。
アメリカのミズーリ大学のプルードン博士の実験によると、立ったまま考える人は、座って考える人よりも33%早く決断するという結果が出ています。
座っているときよりも立っているときの方が、大脳に流れ込む血液が20%も増加し、血液が増えることによって脳の活動が活性化し、集中力が高まって意思決定が早くなるといいます。
立っていると、さすがに眠気は起こりにくい。ビジネスパーソンにとって、特に昼食後のデスクワークでは睡魔との闘いが待っている。
そんな時、スタンディングポジションで仕事をすれば、それも解消される。
では仕事中・作業中、健康に関してはどうすればいいの?
米レノックスヒル病院(ニューヨーク)のSuzanne Steinbaum博士は、「多くの人は仕事で長時間座らなければならないため、余暇の大部分は必ず立ったり、歩いたり他の運動をすべきである」という。